4つのお祝い事

こんにちは。ライターのarhykです。
今回は、私が宮古島に住んで、驚きと感動を覚えた
4つのお祝い事についてご紹介したいと思います。

4つのお祝い事とは?

宮古島では、一人の子が生まれて成人するまでの間に、大きなお祝いが4回行われます。
それは、ナーフィー・入学祝い・合格祝い・成人祝いです。

ナーフィー

生後100日を目安に開かれるお祝いです。
子どもが生まれた事をお知らせし、名前を覚えてもらいます。

入学祝い

小学校の入学をお祝いします。
小学校の入学式があった日の夜に行われます。
中学校の入学のお祝いを、盛大に行うお話はあまり聞きません。

合格祝い

高校の合格をお祝いします。
沖縄県立高校の合格発表日の夜に行われます。

成人祝い

宮古島市の成人式が行われた夜に行われます。
成人になった本人は、友達と出掛け不在の場合も多いですが、無事成人になれたことを祝います。

どのように開かれるの?

接待する側は、おもてなしの料理をふるまい、お客様はお祝いを持参します。
お祝いの金額は一律で決まっているので、変な気を使わず助かります。
親、兄弟、親戚といった身内はもちろん、両親の職場仲間、先輩後輩、同級生など、数多くのお客さんが入れ替わり立ち替わり参加します。
お祝いの招待状はないのですが、どこからともなく参加者が集まり、100名以上のお客様がみえるお宅も少なくないというのですから驚きです。
ナーフィー以外は、同級生の子どもさんは、同じ日にそれぞれのお宅でお祝いをされていることになります。
お付き合いの多い方は、1日に何軒も、お祝いのはしごをするというお話をよく聞きます。

お料理は?

おもてなし料理が用意されています。
オードブル、お刺身と、汁物(ソーメン汁や、中身汁など)のセット、にぎり寿司が一般的です。
お菓子や、泡盛をはじめとするお酒も、もちろん用意されています。

新型コロナウイルスの影響

新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあり、今年は、家族や身内のみで、ささやかに祝う家庭も多いといういことです。
お祝いのお返しに用意する「お米券」や「商品券」、お祝いの席では欠かせないオードブルや飲み物などの注文が、昨年より大幅に落ち込んだと言われています。
盛大に祝ってあげられないもどかしさと、宮古島の経済に大きな影響をもたらしています。

まとめ

新型コロナウイルスの影響とは関係なく、近年では家族や身内だけでささやかに祝うという家庭も増えてきているそうです。
社会的背景に合わせ、かたちを変えつつも、一人の子の成長を祝い、喜び合うという宮古島のお祝い事はとても素晴らしいものだと思います。
人と人との繋がりがどんどん希薄になっていく世の中で、宮古島の素敵な慣習を受け継いでほしい、そう願います。

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