ハーブの女王~フーチバー(沖縄ヨモギ)

ハーブの女王~フーチバー(沖縄ヨモギ)

こんにちは。宮古島在住ライターのOCCOです。

今日は万能生薬でハーブの女王とも呼ばれ、宮古島民にはヤギ汁のお供として欠かせないフーチバーこと沖縄ヨモギをご紹介致します!

フーチバーとは?

 

地下茎でどんどん増え、逞しい繫殖力をもつヨモギ。

ミャークフツ(宮古島方言)では「フーチバー」と呼ばれ、島民に親しまれている野草でありながら、様々な症状に効果効能があり万能生薬とも言われる薬草です。

沖縄のヨモギは内地のヨモギよりも苦みやえぐみが少ない「ニシヨモギ」と呼ばれる品種で、宮古島の民家の庭先には必ずと言っていいほど植えられております。というか勝手に繁殖している感じです!

【科名】キク科
【属名】ヨモギ属
【原産】中央アジア
【分類】多年草
【漢字】蓬
【方言名】フーチバー
【分布】関東以南、九州、沖縄
【生薬】艾葉(がいよう)

ヨモギの栄養成分

ハーブの女王との呼び名があるほどヨモギには驚くべきほどの栄養成分があり、特に緑の血液との別名を持つ葉緑素「クロロフィル」が豊富で、体内から重金属の排出を促してくれ、浄血・造血作用もあるので血液サラサラ効果が期待できます。

また、ヨモギに豊富に含まれる食物繊維は水には溶けにくい不溶性食物繊維で、そのため便秘解消・ダイエットに効果的で、女性は特に積極的に摂取したいものですね。

他、注目すべき作用は止血作用や抗炎症作用!昔よりかゆみ止めなど皮膚疾患などにも利用されてきました。水虫などにも効果があるんですよ!

宮古島の蚊はとても大きく、刺されるとぷっくり腫れて痒みもすごいのですが、庭先で摘んだヨモギを手で揉んで汁を患部につけると不思議と痒みが引いていくので驚きです!

ヨモギの香り成分「シオネール」にはリラックス効果がありますので、ヨモギ風呂にすると爽やかな香りで、夏場のあせもなどにもおススメですよ。

宮古島民とフーチバー

年間の平均気温23度という年中常夏のこの島で、ヨモギは一年を通して収穫することが出来、島民はヤギ汁にいれたり、フーチバージューシー(沖縄風炊込みご飯)、雑炊、天ぷら…など様々な料理にしてヨモギは本当によく食べます!

2~3日乾燥させてヨモギ茶にしてもよいですが、生葉を水に入れておくだけで20~30分もすればヨモギの香りがするヨモギ水が簡単に作れますよ~!

ぜひお試しください!

最後に

おばぁの作るフーチバージューシーは、素朴な味ですが愛情たっぷりで本当に美味しいです♪

ヤギ汁にいれて食べると、ヤギ独特の臭いも和らぎますし、何より栄養満点!

日常生活に積極的に取り入れたい野草の一つですよ。ぜひお試しくださいね。

 

 

 

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