宮古島の犬猫事情

宮古島の犬猫事情

こんにちは。宮古島在住ライターのmakinoです。

宮古島の道路をドライブしていると、オカヤドカリやヤシガニ、時にはクジャクなど、本土ではなかなかお目にかかることのない、様々な生き物と出会うことがあります。

でも、それ以上に、よく出会う生き物が、犬と猫。

のどかさが良さの宮古島ではありますが、犬猫の飼い方については少し問題を抱えています。

東京都と同じ殺処分数

宮古島はたった人口5.5万人の島ですが、驚くべきことに2015年度の宮古保健所での犬の殺処分数は325匹であり、これは東京都の1年間の処分数を上回る数値でした。

背景には、「放し飼いをしない」や「避妊去勢手術をする」など、犬や猫を飼うにあたっての基本的な知識が知られていないことがあるようです。また、「子犬が生まれたので飼いきれない」などの理由で保健所に持ち込まれることも多くあるそうです。
(参考記事 : 犬の殺処分、初のゼロ/宮古保健所管内19年度

実際、私も移住してから、本土ではあまり見なくなった野良犬や放し飼いの犬を多くいることに、少しびっくりしました。

最初のころは「のどかだな」くらいに思っていたのですが、そうも言っていられない状況だということが分かりました。

保護団体の活躍

先ほどの記事にもありましたが、現在は保護団体の「宮古島SAVE THE ANIMALS」などの活動により、殺処分自体はほぼゼロの水準まで下がっています。しかし、保健所の収容頭数自体は変わっていないので、根本的な解決には至っていません。

「宮古島SAVE THE ANIMALS」の活動は、日本テレビの番組「天才!志村どうぶつ園」で紹介されたことで全国に広がり、多くの寄付が寄せられているそうです。

保健所から犬や猫を引き出し、次の飼い主を見つける活動では、多額の医療費や犬猫の食費、スタッフの人件費などがかかります。各種チャリティグッズの販売や寄付の呼びかけをしているので、興味のある方はぜひ、ホームページを見てみてください。

宮古島SAVE THE ANIMALSのホームページ

一生うちの子プロジェクト

犬猫飼育の問題は沖縄県全体の問題でもあるようで、沖縄県は「一生うちの子プロジェクト」と題して捨て犬・捨て猫防止と、犬猫の適正飼養の普及啓発のための取り組みを行っています。

このプロジェクトでは、犬猫を飼うにあたって飼い主が知っておくべきこと、例えば「飼い主明示」や「マイクロチップの義務化」、「狂犬病注射」などが紹介されています。

沖縄県在住の方に限らず、犬猫を飼っている方、飼おうと思っている方は、チェックをお願いします。

一生うちの子プロジェクトのホームページ

宮古島NOWカテゴリの最新記事