こんにちは。宮古島在住、ライターのarhykです。
沖縄では古くから栽培されてきた伝統野菜の一つで、モーウィという呼び名で親しまれています。別名「赤毛瓜」や「赤瓜」とも呼ばれ、きゅうりと同じ、ウリ科の仲間です。
原産はインド西部といわれています。
中国南部を経て、琉球王国が中国と盛んに交易をしていた頃に持ち込まれ琉球王朝の宮廷料理にも使われていたといわれています。
栽培法
モーウィはつるを地面に這わせる
「地這い栽培」が一般的で、雨風に強い特徴があります。
風で倒れることがないため、台風が多い沖縄ではとても重宝されています。
収穫は7~8月が最も多くなります。
お味は?
この外見から一体どんなお味なのか、気になる方もいらっしゃると思います。
優しい瓜の香りはありますが、青臭さはあまり感じず、淡泊でさっぱりとしています。癖が無いので、いろいろな料理に合わせられます。
生で食べるときゅうりのような、歯触りのよい食感で、加熱すると冬瓜のような食感になります。
モーウィの選び方
円筒形のもので、手に持ってずっしりと重みがあり、表面に張りがあるものがおすすめです。
モーウィは未熟なうちは果皮が淡い緑色から黄色、熟すと褐色、さらに熟してくると、皮の表面にヒビのような網目模様が出てきます。
細かい網目状のひびが入っていて、キズがなく、表面が凸凹していないものを選びましょう。
下処理
皮を剥き、種の部分を取り除いて、白い果肉部分だけを使います。
大きいものは、手で持ちやすいように半分くらいに切ります。
皮は薄く、ピーラーを一度通すと簡単にむけます。
種は瓜らしく、薄い緑のゼリー質と共に並んでいます。
縦に二つに割り、包丁の先を使って取り除いたり、スプーンなどを使ってくり抜く様に取り除きます。
モーウィの料理
生で食べてみる
基本的にはきゅうりと同じと考えて良いと思います。
ピーラーやスライサーで薄くスライスしたり、細切りにしたものを、そのままサラダにして食べます。塩もみをしなくても癖がなく美味しくいただくことができます。
軽くポン酢と合わせたり、少しごま油を加えたりと、いろいろな和え物にすることができます。カットしたものに、そのまま味付けすることもできますが、塩もみというひと手間をくわえると、より味がなじみ、美味しい和え物に仕上げます。
加熱してみる
細切りにしたものを、他の野菜や肉と一緒に、炒めてもおいしいです。
沖縄料理でも使われています。
また味噌汁などの具としても使えます。
煮物にすると、だし汁をよく吸い、冬瓜のような味が染み込んだ美味しい煮物に仕上がります。
宮古島の特産品である鰹節をだしに使った、風味豊かなモーウィの煮物は絶品です。
保存方法
ラップで包むか、新聞紙でくるんでから冷蔵庫の野菜庫に入れておくと日持ちします。
冷凍凍保存はあまりオススメできません。
まとめ
使い勝手が良く、お財布にも優しいと魅力あふれるモーウィ。ぜひ献立の一品にモーウィを使ったお料理を追加されてみてはいかがでしょうか?