こんにちは。宮古島在住ライターのOCCOです。
皆さん、サガリバナというお花はご存知でしょうか。
日本では南西諸島に自生し、夜から朝にかけて咲く一夜花のため幻の花とも呼ばれ、月夜に照らされて咲く姿はとても神秘的です。
ではさっそくサガリバナの魅力をお伝えしていきましょ~!
サガリバナとは?
サガリバナとは、東南アジアなど亜熱帯地域が原産の常緑高木で、梅雨終わりの夏の夜に、白や淡いピンクといった花を咲かせます。
日本では奄美大島以南の南西諸島で自生地があり、夏の風物詩として鑑賞することが出来ます。
<科属名>サガリバナ科サガリバナ属
<原産>アフリカ東部、インド、東南アジア
<別名>サワフジ
<方言名>モウカバナ、ズルガキ
<樹高>3~15m
<開花時期>6月~8月
<実生>9~10月
<花言葉>幸運が訪れる
サガリバナの花
サガリバナの花の付け方を総状花序と呼びます。
長さ20~60㎝ほどの軸に20個ほどの花の蕾が横向きにつき、別名サワフジ(沢藤)とも呼ばれるように、藤の花と同じ花の付き方をします。
4枚の白い花弁と、ヒゲのように細長く伸びた雄しべが花の特徴です。
花色は白や淡いピンク、濃いピンク色とそれぞれ楽しめ、花の咲き始めとともに甘くバニラのような強い香りを放ちます。
添道のサガリバナ
サガリバナは西表島などが有名ですが、ここ宮古島でも群生地があり、それが添道(そえどう)と呼ばれる地域です。
添道では、開花時期になると宮古島環境クラブ(MEC)が主催する「サガリバナ夜のお花見」が行われ、毎年島民はじめ、多くの観光客を楽しませてくれます。
その年によって開催時期は違いますが、例年梅雨が明けた6月下旬~7月上旬までの開催です。
※開催時期など詳細はHPにてご確認下さい。
<住所>〒906-0000 沖縄県宮古島市平良西仲宗根1143
<HP>宮古島環境クラブ(MEC)
沖縄各地のサガリバナ
サガリバナは湿地を好み、沖縄や八重山地方などでは川沿いやマングローブ周辺などに広く自生しているため、夏はカヤックでのサガリバナツアーなどが多く開催されております。
朝方サガリバナの花びらが川面に散り、ゆらゆらと浮かんでる光景は圧巻ですよ。
<本島南部>内間御殿のサワフジ
<本島中部>座喜味のサガリバナ
<本島北部>真喜屋の舞香花(モーカバナ)
<石垣島>平久保サガリバナ群落、田福農園
<西表島>ピナイサーラの滝、仲良川、他ジャングルやマングローブ、沼地など。
最後に
一晩限りの儚い花ですが、だからこそ美しく咲くその花姿は、見る者全てを魅了します。
夏の沖縄旅行は海だけではなく、夜のお花見も出来ますので、ぜひ一度ご覧になって下さいね。